誰が、何のために使うのか
ユーザーとタスクの分析は、誰がその画面を使い、何をしようとしているかを、先に書き出す作業です。これを飛ばすと、作る人にだけ使いやすい画面になってしまいます。
大学の履修登録システムを例にします。使うのは、新入生、留年した学生、事務の職員で、目的がそれぞれ違います。
このレッスンのゴール
メモ
誰が使い、何のために使うのかを、ペルソナとタスクで書き表すことができる。
重要な言葉
| ことば | いみ |
|---|---|
| ユーザー | 画面を、実際に使う人 |
| ペルソナ | 代表的な利用者を、1人の人物として書いたもの |
| タスク | 利用者が達成したい、1つの目的 |
| シナリオ | ある人がタスクを進める場面の、短い話 |
| 利用頻度 | そのタスクを、どれだけの人が、どれだけ行うか |
学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。
ペルソナは、利用者を1人で書く
「学生」と一言で書くと、人の顔が見えません。ペルソナは、代表的な利用者を、1人の人物として具体的に書いたものです。
観察や聞き取りで集めた事実から作ります。想像で書くと、作る人の好みが入ってしまいます。
例: 履修登録のペルソナ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 呼び名 | 佐藤さん(仮の名前) |
| 人物 | 19歳、大学1年。通学は電車で40分 |
| 使う機器 | スマートフォンが中心 |
| 目的 | 締め切りまでに、週の時間割を決める |
| 困りごと | 画面が小さく、科目名が切れて読めない |
学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。
タスクは、利用者のやりたいこと
タスクは、画面の機能ではなく、利用者が達成したい目的です。「ボタンを押す」ではなく、「科目を1つ登録する」と書きます。
画面は、タスクを助けるために作ります。タスクがはっきりしないと、使われない機能が増えてしまいます。
ラボのテストにも、4つのタスクがある
ラボの店で、12人がやったタスクは4つです。急須を探す、かごに入れる、フォームに書く、エラーを直す、です。
次の Run は、記録の先頭5行を表示します。1行目は列の名前で、続く4行は、1人目が4つのタスクをやった記録です。
記録の先頭を見る
docker exec jupyter head -n 5 sessions.csvここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
タスクごとの人数を数える
docker exec jupyter grep -c fill_form sessions.csvここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
多くの人が行うタスクから直す
全部のタスクを同時に直すことはできません。ログで、どのタスクが何回行われたかを数えて、多いものを先に磨きます。
次の表は、履修登録システムの1週間のログです。回数の多いタスクが、利用者にとって重要なタスクです。
例: タスクごとの回数
| タスク | 回数 | 全体の割合 |
|---|---|---|
| 時間割を見る | 500 | 50% |
| 科目を登録する | 300 | 30% |
| 成績を見る | 150 | 15% |
| 証明書を申し込む | 40 | 4% |
| 住所を変える | 10 | 1% |
学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。
よくある間違い
注意
多くの人は、作る人が自分を基準に考えれば十分だと思います。作る人は画面を知り尽くしているので、初めて使う人のつまずきが見えません。実際の利用者を観察してください。
さらに挑戦: シナリオを書く
身近な画面を1つ選んで、ペルソナを1人作ってください。そのペルソナが、タスクを1つ行うシナリオを書きます。
「誰が、どこで、何のために、何をする」の4つが入っていれば、十分です。