サーバーを買うか、借りるか
大阪の物流会社で、配送の管理システムを新しくすることになりました。社内の古いサーバーは、もうすぐ7年目です。
新しいサーバーを買うと、1台120万円です。届くまでに2か月かかります。
担当の課長は「買わずに借りる方法はないのか」と聞きました。その答えが、今日学ぶクラウドです。
このレッスンのゴール
メモ
コンピュータを持たずに借りるという、クラウドの考え方を説明できる。
今日のキーワード
| ことば | いみ | れい |
|---|---|---|
| サーバー | ほかの機械から頼まれた仕事をする、動き続けるコンピュータ | |
| クラウド | ネット越しに借りるコンピュータや保存場所 | |
| 仮想マシン | クラウドで借りる1台分のコンピュータ | |
| 従量課金 | 使った分だけ払う料金の決め方 | |
| 初期費用 | 使い始める前に払うお金 | |
| リージョン | クラウドのデータセンターがある地域 | 東京、大阪 |
学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。
クラウドは計算機を借りる仕組み
クラウドは、大きな会社のデータセンターにあるコンピュータを、ネット越しに借りる仕組みです。
借りた1台分を仮想マシンといいます。管理画面で大きさと台数を選ぶと、数分で使えます。
建物、電気、冷房、壊れた部品の交換は、貸す側の仕事です。借りる側は、その上で動かすソフトとデータに集中できます。
例: 買う場合と借りる場合
| 項目 | サーバーを買う | クラウドで借りる |
|---|---|---|
| 使い始めるまで | 約2か月 | 数分 |
| 初期費用 | 120万円 | 0円 |
| 毎月の支払い | 電気代と保守の費用 | 使った時間の分 |
| 故障したとき | 自分たちで部品を交換 | 貸す側が対応 |
| やめたいとき | 売るか処分する | 止めて削除する |
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従量課金は使った分だけ払う
クラウドの多くは従量課金です。仮想マシンなら、動かした時間の分だけ払います。止めている間は、計算の料金がかかりません。
例として、1時間50円の仮想マシンを考えます。1か月ずっと動かすと約720時間なので、36,000円です。
ここでの金額は説明用の例です。本当の料金は、会社や大きさで変わります。
試す: 月の料金を計算する
# 1時間あたりの料金(説明用の例の金額です)
yen_per_hour = 50
# 平日の昼だけ動かす場合: 1日10時間、月に20日
hours = 10 * 20
print("動かす時間:", hours, "時間")
print("月の料金:", hours * yen_per_hour, "円")
# 1か月ずっと動かす場合と比べます
always = 24 * 30
print("ずっと動かすと:", always * yen_per_hour, "円")
# 1日12時間、月に22日に変えて、もう一度実行しましょう。
例: 3年間の合計で比べる
| 使い方(1時間80円の例) | 借りる(3年) | 買う(3年) | 安い方 |
|---|---|---|---|
| 平日の昼だけ(月200時間) | 576,000円 | 1,560,000円 | 借りる |
| 毎日24時間(月720時間) | 2,073,600円 | 1,560,000円 | 買う |
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よくある間違い
注意
クラウドはいつでも安い、と考える人は多いです。実際は、使い方で変わります。止めておける時間が長いシステムは、借りる方が得になりやすいです。何年も毎日24時間、同じ量で動かすなら、買う方が安いこともあります。必ず両方の合計を計算して比べましょう。
リージョンはデータセンターの地域
クラウドの会社は、世界のあちこちにデータセンターを持っています。その地域をリージョンといいます。日本では、東京と大阪にリージョンを持つ会社が多いです。
リージョンは、使う人の近くを選ぶのが基本です。近いほど、画面の反応が速くなります。
顧客の情報は国内に置く、という社内の決まりがある会社もあります。そのときは国内のリージョンを選びます。
例: リージョンの選び方
| 状況 | 選ぶリージョン | 理由 |
|---|---|---|
| 大阪の倉庫と関西の店で使う | 大阪 | 近くて反応が速い |
| 顧客の情報を国内に置く決まりがある | 東京か大阪 | データが国内にある |
| 大阪が止まっても配送を続けたい | 東京と大阪の両方 | 片方が止まっても動く |
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