日曜日がつぶれた更新作業
愛知の自動車部品メーカーでは、受注のデータベースを社内のサーバーで動かしています。担当の情報システム課は3人です。
毎朝のバックアップの確認、月1回の更新作業、故障したときの夜中の呼び出しがあります。先月は、更新作業で日曜日がつぶれました。
こうした作業を、クラウドに任せることはできないでしょうか。
このレッスンのゴール
メモ
マネージドデータベースを使うべき場面を判断できる。
今日のキーワード
| ことば | いみ |
|---|---|
| データベース | 表の形でデータをためて探す仕組み |
| マネージドデータベース | 運用の作業をクラウドの会社が受け持つデータベース |
| バックアップ | 元に戻せるように取っておく写し |
| パッチ | ソフトの不具合や弱点を直す更新 |
| スタンバイ | 本番が止まったときに代わる予備 |
| 責任分担 | どちらが何をするかの分け方 |
学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。
マネージドは運用を任せること
データベースを自社のサーバーで動かすと、運用の作業はすべて自分たちの仕事です。インストール、パッチ、バックアップ、故障への対応です。
マネージドデータベースでは、こうした作業をクラウドの会社が受け持ちます。管理画面で大きさとバックアップの時刻を選ぶと、あとは自動で動きます。
どちらが何をするかを、責任分担といいます。
例: 責任分担の表
| 作業 | 自社サーバー | マネージド |
|---|---|---|
| 機械と電気 | 自社 | クラウドの会社 |
| ソフトの更新(パッチ) | 自社 | クラウドの会社 |
| 毎日のバックアップ | 自社 | クラウドの会社 |
| 故障時の切り替え | 自社 | クラウドの会社(スタンバイあり) |
| 表の設計とSQL | 自社 | 自社 |
| 誰が読めるかの設定 | 自社 | 自社 |
| データの中身 | 自社 | 自社 |
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試す: SQLはそのまま使える
-- マネージドでも、SQL はこれまでと同じように書けます。
-- 納期が10月25日までの注文を、納期の早い順に探します。
SELECT customer, part, quantity, due
FROM orders
WHERE due <= '2026-10-25'
ORDER BY due;
-- 数量が500以上の注文だけを探すように変えましょう。
向く場面と向かない場面
マネージドデータベースは、運用に人を割けない会社に向いています。止まると困るシステムでも、スタンバイを付ければ、故障時に自動で予備へ切り替わります。
向かない場面もあります。データベースの細かい設定を自分で変えたいときや、特別な拡張機能が必要なときです。
料金も、同じ大きさの仮想マシンに自分で入れるより高めです。
例: どちらを選ぶか
| 状況 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| 担当が3人で、夜の対応がつらい | マネージド | 運用を任せられる |
| 受注が止まると工場が止まる | マネージド(スタンバイあり) | 故障時に自動で切り替わる |
| 特別な拡張機能が必要 | 仮想マシンに自分で入れる | 細かく設定できる |
| 1週間だけの検証 | マネージド | すぐ作ってすぐ消せる |
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よくある間違い
注意
マネージドなら、データも全部守ってもらえると思う人がいます。クラウドの会社が守るのは、機械とソフトの運用です。間違ったSQLで注文を消したら、それは自社の責任です。バックアップから戻す手順は、自分たちで確かめておきましょう。
料金は時間と容量で決まる
マネージドデータベースの料金は、主に動かした時間と、データを置く容量で決まります。スタンバイを付けると予備も動くので、時間の料金はおよそ2倍です。
例として、1時間100円、容量1GBあたり月20円とします。1か月720時間で72,000円、データ50GBで1,000円です。
金額は説明用の例です。
例: 月の料金
| 構成 | 時間の料金 | 容量の料金 | 月の合計 |
|---|---|---|---|
| スタンバイなし | 72,000円 | 1,000円 | 73,000円 |
| スタンバイあり | 144,000円 | 1,000円 | 145,000円 |
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