データの収集とは何か
データの収集とは、アプリやお店が、あなたの行動や情報を記録して集めることです。どんなデータが集まり、何に使われるかがわかると、自分の情報を守る選び方ができます。
ポイントカードを作ると、何を買ったかが記録されます。地図アプリは、あなたがいた場所を覚えています。今日はその中身を見ていきます。
このレッスンのゴール
メモ
サービスが集めるデータとその理由を説明できる。
キーワード
| ことば | いみ | れい |
|---|---|---|
| データ | 記録された数や文字や日時など、事実のかけら | |
| データセット | データを行と列に並べた、1つの表 | hires.csv |
| 個人データ | 誰のことかがわかる、または推測できるデータ | 名前、顔写真、いた場所 |
| 同意 | 何に使うかを知らされたうえで、使ってよいと答えること | |
| プライバシー | 自分の情報を、誰にどこまで知らせるかを自分で決められること | |
| 匿名化 | 個人データから、誰のことかがわかる部分を取りのぞくこと |
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始める前に
メモ
上のバーの Start the lab を押してください。ラボは自分専用の JupyterLab で、起動に1分ほどかかります。Run ボタンを押すと、そのコマンドがターミナルに入力されます。まだ起動中と出たら、少し待ってもう一度押してください。
アプリはどんなデータを集めるのか
集まるデータは、3種類に分けられます。1つ目は、あなたが自分で入力したデータです。名前や誕生日がそうです。
2つ目は、使うだけで記録されるデータです。いた場所、見た時間、押したボタンです。3つ目は、そこから計算で推測されたデータで、好みや年代の見当などです。
例: 地図アプリのデータ
| 種類 | 例 | どうやって集まるか |
|---|---|---|
| 入力したデータ | ニックネーム、自宅の住所 | 登録のときに自分で書く |
| 使うと残るデータ | いた場所、時刻、検索した店 | アプリが自動で記録する |
| 推測されたデータ | よく行くカフェ、通学の道すじ | 記録を計算で組み合わせる |
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なぜサービスはデータを集めるのか
理由は4つあります。1つ目は、サービスを動かすためです。配達アプリは、届け先の住所がないと動きません。
2つ目は、サービスをよくするためです。どの画面で利用者がやめるかを見て、直します。3つ目は広告のため、4つ目はデータそのものを売るためです。同意の画面では、どの理由なのかを読みましょう。
データセットは行と列の表
集めたデータは、1つの表に並べて分析します。このラボの hires.csv は、自転車の貸し出しの記録です。1日が1行です。
下の Run で、最初の4行と、全部で何行あるかを見ます。列の名前は、いちばん上の1行に書いてあります。
ファイルの最初の4行を見る
docker exec jupyter head -4 hires.csvここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
行の数を数える
docker exec jupyter wc -l hires.csvここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
Python で表の形を調べる
docker exec jupyter python3 steps/load.pyここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
この表には人が1人もいない
366行のうち、1行は列の名前です。残りの365行は、365日です。名前も、住所も、誰が借りたかも入っていません。
入っているのは、その日の天気と、借りられた数だけです。人ではなく日を数えているので、この表だけでは誰のことかはわかりません。
同意とは何か
同意とは、何のデータを、何のために使うかを知ったうえで、使ってよいと答えることです。ボタンを押すだけで進める画面でも、押したあとに集まるデータの中身は変わりません。
多くの国には、データ保護の法律があります。何を集めるかを利用者に知らせることや、あとから見せたり消したりを頼めることが決められています。
同意の画面で見る3つのこと
ヒント
何のデータを集めるのか、何のために使うのか、あとから取り消せるのか。この3つが書いてなければ、同意する前に聞いてみましょう。
どうやって個人を特定されにくくするか
匿名化では、誰のことかわかる部分を取りのぞいたり、粗くしたりします。名前は消します。年齢は10代、20代のような帯にします。郵便番号は、最初の3けただけにします。
粗くすると、1人だけが目立つことが減ります。同じ帯、同じ地域の人が、たくさんいるようにするのです。
例: 1行を匿名化する
| 列 | 元のデータ | 匿名化したあと |
|---|---|---|
| 名前 | 田中さくら | (消す) |
| 年齢 | 23 | 20代 |
| 郵便番号 | 160-0023 | 160 |
| 買ったもの | イヤホン | イヤホン |
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よくある間違い
注意
名前の列を消せば、匿名になると考える人がよくいます。でも、年齢、郵便番号、職業の3つがそろうと、1人に絞れることがあります。消すのは名前だけでなく、特定の手がかりになる組み合わせ全体です。
さらに挑戦: 同じ町に1人だけ
人口が少ない町では、郵便番号の3けただけでも、同じ地域の人が数人しかいないことがあります。
そんなとき、匿名化はどうすればもっと強くなるでしょうか。帯を広げるか、地域を大きくするか、考えてみましょう。ヒントは教員メモにあります。