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AIと社会

このレッスンのあとで: AIが得意なことと苦手なことを、しくみから説明し、使うときの注意を挙げられる。

45分のレッスンコマンド2件JupyterLab データサイエンスラボ:pandas、Matplotlib、scikit-learn をブラウザーで

文章を書くAIはどうやって答えているのか

文章を書くAIの正体は、言語モデルです。言語モデルは、ここまでの言葉のあとに、どの言葉が来やすいかを計算して、1語ずつ文章を作ります。

このしくみがわかると、AIが得意なことと、苦手なことが見えてきます。AIを使うときの注意も、そこから出てきます。

このレッスンのゴール

メモ

AIが得意なことと苦手なことを、しくみから説明し、使うときの注意を挙げられる。

キーワード

ことばいみ
言語モデル言葉の並びから、次に来やすい言葉を予想するしくみ
生成AI文章や画像を新しく作る、人工知能(AI)
学習データAIが学ぶために読んだ、たくさんの例
ハルシネーションAIが、もっともらしいが事実ではない答えを作ること
公平人によって、不当に扱いが変わらないこと
人間の確認大事な判断を、AIにまかせきりにしないで、人が確かめること

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

始める前に

メモ

上のバーの Start the lab を押してください。起動に1分ほどかかります。ラボの短い文章は英語で、the は「その」にあたる、とてもよく出る語です。大切なのは、数え方です。

次の語を予想するとはどういうことか

「今日は」のあとには、「晴れ」「雨」「いい天気」が来そうです。「今日は冷蔵庫」とは、ふつうは続きません。

もっとも単純な言語モデルは、読んだ文章で、ある語のあとに何が何回続いたかを数えます。多かった語ほど、次に来やすいと予想します。

例: 短い文章で、「は」のあとを数える

文章「は」のあとの語
今日は晴れです。晴れ
今日は雨です。雨
明日は晴れです。晴れ
数え方晴れ 2回、雨 1回
来やすさ晴れ 2÷3、約0.67、雨 1÷3、約0.33

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「the」のあとに続いた語を数える

コマンド
docker exec jupyter python3 steps/bigram.py

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

数字は割合として読む

この文章では the が9回出ます。そのうち、shop が続いたのが3回で、割合は 0.33 です。desk が2回で 0.22 です。

この割合が、そのまま「来やすさ」です。本物の言語モデルは、数え方がずっと複雑で、文章の量も桁違いに多いですが、考え方は同じです。

数えた割合で、新しい文を作る

コマンド
docker exec jupyter python3 steps/generate.py

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

なぜAIは、もっともらしい間違いを言うのか

上の Run は、数えた割合で、1語ずつ文を作りました。文の形に見えても、意味が通らないものが混ざります。

言語モデルは、事実を調べているのではありません。続きやすい言葉を選んでいるだけです。だから、自信のある口調で、存在しない本や数字を作ることがあります。

AIが得意なことと苦手なこと

得意なこと苦手なこと
文章の下書きや、言い回しの案を出す事実や数字を、いつも正確に言う
長い文章を、短くまとめる自分の答えが間違っているのに気づく
翻訳や、プログラムの案を出す最新の出来事や、あなたの周りのことを知る

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AIの判断は公平か

AIは、学習データの傾向を学びます。過去の採用のデータで学んだAIが、過去に選ばれなかった人を、これからも選ばないことがあります。

AIが悪いというより、データに入っていた偏りを、そのまま引きついでしまうのです。人の生活に大きく関わる判断は、人が確かめるべきです。

データ保護の法律は何を求めているか

多くの国のデータ保護の法律は、会社が、何のデータを何のために使うかを、あなたに知らせることを求めています。

自分のデータを見たい、直したい、消したいと頼める国も多いです。AIだけで大きな決定をする場合に、人の確認や説明を求める決まりもあります。国によって違うので、使う国の決まりを確かめましょう。

よくある間違い

注意

AIは意味を理解していて、いつも正しいと考える人がよくいます。AIは続きやすい言葉を選んでいるだけで、事実を確かめてはいません。大事なことは、AIの答えを、本や公式の資料で確かめましょう。

さらに挑戦: 自分で使うときの約束

学校の課題に、AIを使ってよい場面と、いけない場面は、どこで分かれるでしょうか。自分で3つの約束を書いてみましょう。

例: 答えの根拠を、本で確かめる。自分や友だちの個人データを、入力しない。使ったことを、先生に言う。

このラボとソースについて: JupyterLab データサイエンスラボ:pandas、Matplotlib、scikit-learn をブラウザーで

授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。