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攻撃者のねらいと守るもの

このレッスンのあとで: 攻撃する側が何を狙い、自分たちが何を守るのかを説明できる。

45分のレッスンコマンドなし

電車に置き忘れたノートPC

大阪の物流会社で、営業担当の方が会社のノートPCを電車に置き忘れました。

中には取引先の住所と、来月の配送予定が入っています。翌朝、PCは駅で見つかりました。

では、何も問題はなかったのでしょうか。このレッスンでは、何を守るべきだったのかを整理します。

このレッスンのゴール

メモ

攻撃する側が何を狙い、自分たちが何を守るのかを説明できる。

キーワード

ことばいみ
脅威情報や機器に損害を与えうる出来事です。
脆弱性脅威につけこまれる弱いところです。
リスク損害が起きる可能性と、その大きさです。
機密性許された人だけが見られることです。
完全性情報が正しく、勝手に変えられていないことです。
可用性必要なときに使えることです。

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

攻撃者の多くはお金を狙う

攻撃者の目的で一番多いのは、お金です。

顧客の情報を盗んで売ったり、システムを止めて身代金を求めたりします。恨みや、いたずらが理由のこともあります。

ただし、脅威は人の悪意だけではありません。地震や停電、うっかりミスも脅威です。冒頭の置き忘れも、ミスによる脅威の一つです。

例: 物流会社の脅威

脅威だれが・何がねらい・原因
ランサムウェア外部の攻撃者身代金
偽の請求メール外部の攻撃者振り込ませたお金
顧客名簿の持ち出し辞める社員転職先での利用
ノートPCの置き忘れ社員のミス悪意はない
倉庫の停電自然や設備悪意はない

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

守るものは三つの性質

情報を守るとは、三つの性質を守ることです。

機密性は、許された人だけが見られることです。名簿が外に漏れると、これが失われます。

完全性は、中身が正しいことです。だれかが値段を書き換えると、これが失われます。

可用性は、使いたいときに使えることです。システムが止まると、これが失われます。

例: コンビニチェーンで起きたこと

起きたこと失われた性質
会員の住所リストがネットに出た機密性
おにぎりの値段が 1 円に書き換えられた完全性
全店のレジが 3 時間使えなくなった可用性

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

よくある思い違い

注意

「うちのような小さな会社は狙われない」と考える方は多いです。しかし攻撃の多くは、相手を選ばず自動で行われます。会社の大きさではなく、守りの弱いところから入られます。

リスクは起こりやすさと影響で見る

すべての脅威に同じ力で備えることはできません。そこでリスクの大きさを比べます。

よく使うのは、起こりやすさと影響の大きさを 1 から 3 で決め、掛け合わせる方法です。

数字が大きいものから対策します。置き忘れは起こりやすさ 2、影響 3 なので、リスクは 6 です。

試す: リスクを計算する

コード: python
# 大阪の物流会社で見つけた心配ごと
# 起こりやすさと影響は、どちらも 1(小)から 3(大)
risks = [
    ["ノートPCの置き忘れ", 2, 3],
    ["配送システムの停止", 1, 3],
    ["共有フォルダの消し忘れ", 3, 1],
]

for risk in risks:
    name = risk[0]
    score = risk[1] * risk[2]
    print(name, "のリスク:", score)

# 「共有フォルダの消し忘れ」の影響を 3 に変えて、もう一度実行してください。

コードの名前は英語で書きます

ヒント

risk_score のように、変数や関数の名前は英語で書きます。多くの職場で、チームの全員が読めるように英語を使うからです。コメントと表示する文は日本語のままです。

授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。