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必要な人に必要な権限だけ

このレッスンのあとで: 一人ひとりに、仕事に必要な権限だけを渡すことができる。

45分のレッスンコマンドなし

新人が生産計画を消してしまった

愛知の自動車部品メーカーで、入社 1 週間の方が生産管理システムを触っていました。

設定が面倒だったので、新人にも管理者の権限が渡されていました。ボタンを押し間違え、翌週の生産計画がまるごと消えてしまいました。

この方は、実績を入力できれば十分でした。権限をどう渡せばよかったのでしょうか。

このレッスンのゴール

メモ

一人ひとりに、仕事に必要な権限だけを渡すことができる。

キーワード

ことばいみれい
権限システムの中で、してよいことの範囲です。
最小権限の原則仕事に必要な権限だけを渡す考え方です。
役割仕事ごとにまとめた権限のセットです。閲覧者、作業者、管理者
アカウントシステムを使うための、一人ひとりの入口です。
棚卸し渡している権限を定期的に見直すことです。

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

必要な分だけ渡せば被害は小さい

最小権限の原則は、仕事に必要な権限だけを渡すという考え方です。

権限が少なければ、押し間違えても壊せるものは少なくなります。パスワードを盗まれた場合も、攻撃者にできることは限られます。

冒頭の新人に必要だったのは「見る」と「実績を入力」だけでした。

例: 仕事と必要な権限

担当仕事必要な権限
ライン作業者作った数を記録する見る、実績を入力
営業納期を確かめる見る
生産管理計画を立てる見る、実績を入力、計画を変更
情報システム利用者を登録する利用者を追加

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よくある思い違い

注意

「信頼できる人なら、全部の権限を渡してよい」と考える方がいます。しかし押し間違いは、信頼できる人にも起きます。パスワードが盗まれることもあります。人を信じるかどうかではなく、仕事に必要かどうかで決めます。

権限は役割にまとめて渡す

社員が 500 人いると、一人ずつ権限を設定するのは大変です。間違いも起きやすくなります。

そこで、仕事ごとに権限をまとめた役割を作ります。人には役割を一つ割り当てるだけです。

役割の中身を変えれば、その役割の全員に一度で反映されます。

試す: 役割で判定する

コード: python
# 生産管理システムの役割と、できること
roles = {
    "閲覧者": ["見る"],
    "作業者": ["見る", "実績を入力"],
    "管理者": ["見る", "実績を入力", "計画を変更", "利用者を追加"],
}

# だれがどの役割か
staff = {"伊藤": "作業者", "加藤": "閲覧者", "小林": "管理者"}


def allowed(name, action):
    role = staff[name]
    return action in roles[role]


print("伊藤さんは計画を変更できるか:", allowed("伊藤", "計画を変更"))
print("小林さんは計画を変更できるか:", allowed("小林", "計画を変更"))

# 加藤さんを "作業者" に変えて、実績を入力できるか確かめてください。

異動と退職のときに見直す

権限は、渡したあとも見直しが必要です。

部署を異動した人に、前の部署の権限が残っていることがよくあります。退職した人のアカウントが使えるままになっていることもあります。

月に一度など、決まった時期に棚卸しをします。使われていない権限とアカウントは止めます。

例: 10月の棚卸し

アカウント状態最後のログイン対応
伊藤在籍2026年10月19日そのまま
中村9月に営業へ異動2026年10月15日作業者から閲覧者へ
山本8月に退職2026年7月31日アカウントを止める

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授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。