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事故が起きたときの最初の一歩

このレッスンのあとで: セキュリティ事故のあとの最初の手順を説明できる。

50分のレッスンコマンドなし

朝、ファイルが開けない

月曜日の朝 8 時、コンビニチェーン本部の経理担当の方が PC を開きました。

共有フォルダの請求書が、どれも開けません。画面には「データを戻したければ連絡せよ」という文が出ています。

焦って電源を切りたくなります。ただ、その前にやるべきことがあります。最初の数分で何をするかを学びます。

このレッスンのゴール

メモ

セキュリティ事故のあとの最初の手順を説明できる。

キーワード

ことばいみ
インシデントセキュリティに関わる事故や、その疑いです。
報告決められた窓口にすぐ知らせることです。
封じ込め被害がほかへ広がらないようにすることです。
証拠何が起きたかを後で調べるための記録です。
ログシステムが出来事を時刻つきで書いた記録です。

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

まず報告し、広がりを止める

インシデントに気づいたら、一人で直そうとせず、すぐに決められた窓口へ報告します。小さなことでも、疑いの段階で知らせます。

次に封じ込めです。LAN ケーブルを抜く、Wi-Fi を切るなどして、ネットワークから外します。

電源は切りません。メモリの中に、調べるための証拠が残っているからです。

よくある思い違い

注意

「自分のミスが原因なら、こっそり直したほうがよい」と考える方がいます。隠している間にも、被害はほかの PC へ広がります。早く報告するほど被害は小さくなるので、原因が自分でもすぐに知らせます。

証拠は残し、記録をつける

慌ててファイルを消したり、ソフトを入れ直したりすると、証拠が消えます。

画面に出た文は、スマートフォンで写真に撮ります。気づいた時刻、見たこと、したことを順にメモします。

このメモは、後で原因を調べるときや、取引先に説明するときに役立ちます。

例: 経理担当のメモ

時刻見たこと・したこと
8:02請求書が開けない。身代金を求める文が出ている
8:04画面を写真に撮った
8:05情報システム部に電話で報告した
8:07LAN ケーブルを抜いた。電源は入れたまま

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

ログで何が起きたかを確かめる

システムは、ログインや操作をログに書き残しています。一行に一つの出来事と、その時刻があります。

ログを読むと、いつ、どこから、だれのアカウントで何が起きたかが分かります。

同じ場所からログイン失敗が続き、最後に成功していれば、パスワードを当てられた疑いがあります。

試す: grep でログを読む

コード: bash
mkdir -p incident && cd incident
printf '%s\n' \
  '2026-10-20 02:58:11 ログイン成功 user=kimura ip=192.0.2.15' \
  '2026-10-20 03:12:40 ログイン失敗 user=admin ip=203.0.113.7' \
  '2026-10-20 03:12:41 ログイン失敗 user=admin ip=203.0.113.7' \
  '2026-10-20 03:12:43 ログイン失敗 user=admin ip=203.0.113.7' \
  '2026-10-20 03:12:46 ログイン成功 user=admin ip=203.0.113.7' \
  '2026-10-20 08:30:02 ログイン成功 user=kimura ip=192.0.2.15' > access.log

# 失敗した行だけ
grep ログイン失敗 access.log
# 失敗した回数
grep -c ログイン失敗 access.log
# あやしい IP アドレスがしたことすべて
grep 203.0.113.7 access.log

# user=kimura の行だけを表示してみてください。

授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。