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AIアシスタントが知っていること

このレッスンのあとで: AIのコーディング支援が、何を知っていて、何を知らないかを説明できる。

45分のレッスンコマンドなし

5秒で書けたスクリプト

大阪の物流会社で働く山本さんは、毎週、配送件数を表計算ソフトで足しています。

ある日、AIアシスタントに「配送件数を合計するPythonを書いて」と頼みました。5秒でコードが出てきました。

ところが、コードの列名は delivery_count でした。山本さんのファイルの列名は「配送件数」です。AIは、そのファイルを一度も見ていなかったのです。

このレッスンのゴール

メモ

AIのコーディング支援が、何を知っていて、何を知らないかを説明できる。

今日のキーワード

ことばいみれい
AIアシスタントコードや文章を書く手伝いをするAIです。
モデル次に来そうな言葉を予測する仕組みです。
プロンプトAIに送る依頼の文章です。配送件数を合計して
コンテキストAIがその場で見られる情報の全部です。
学習データモデルを作るときに読ませた大量の文章です。
ハルシネーションAIが、もっともらしい誤りを答えることです。

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

AIは次の言葉を予測している

AIアシスタントの中には、モデルがあります。モデルは、大量の文章とコードを読ませて作られました。

プロンプトを受け取ると、モデルは次に来そうな言葉を一つずつ選びます。それをくり返して、答えができます。

つまり、AIは答えの正しさを確かめていません。よくある形を、それらしく並べているのです。

見えるのはコンテキストだけ

AIが答えに使えるのは、学習データで覚えた形と、コンテキストです。

コンテキストとは、あなたが貼ったコードや、今の会話のことです。ツールによっては、開いているファイルも入ります。

会社のデータベースや社内のルールは、見えません。今朝の在庫数のような新しい情報も知りません。

AIに見えるもの、見えないもの

情報AIに見えるか理由
プロンプトに貼ったコード見えるコンテキストに入っている
同じ会話で前に話したこと見える同じ会話の中にある
社内の顧客データベース見えない貼っていない
会社のコーディングルール見えない教えていない
今朝の倉庫の在庫数見えない学習データより新しい

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

AIは自信ありげにまちがえる

AIは、知らないことを「知らない」と言わないことがあります。代わりに、ありそうな関数名や列名を作ってしまいます。これがハルシネーションです。

答えの文章は、正しいときも、まちがっているときも、同じように自信がありそうです。見た目では区別できません。

だから、実行して確かめます。

やってみよう: ないメソッド

コード: python
# 大阪の倉庫で、今週の配送件数を合計します。
# AIアシスタントが書いたコードです。実行して、エラーを見てください。
counts = [182, 205, 197, 230, 214]

total = counts.sum()
print("今週の配送件数:", total, "件")

# リストに sum というメソッドはありません。AIがそれらしく作ったものです。
# total = sum(counts) に書き換えて、もう一度実行しましょう。

よくある誤解

注意

多くの人は、AIが自分の会社のデータや最新の情報も知っていると考えます。実際には、学習データとコンテキストにあるものしか使えません。必要な情報は、自分で渡します。

授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。