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伝わる依頼の書き方

このレッスンのあとで: 目的と背景と例を入れた、はっきりした依頼を書ける。

45分のレッスンコマンドなし

「集計して」だけでは伝わらない

コンビニチェーンの本部で働く鈴木さんは、店舗ごとの廃棄金額を毎月まとめています。

AIアシスタントに「CSVを集計するコードを書いて」とだけ頼みました。返ってきたのは、商品の個数を数えるコードでした。

ほしかったのは、店舗ごとの金額の合計です。AIは、鈴木さんの頭の中を見られません。

このレッスンのゴール

メモ

目的と背景と例を入れた、はっきりした依頼を書ける。

今日のキーワード

ことばいみれい
依頼文AIに送る、頼みごとの文章です。プロンプトとも言います。
目的コードで何をしたいかです。
背景前提になる事情やデータの形です。列は店舗コード、商品名、金額
制約守ってほしい条件です。標準ライブラリだけ
入力例と出力例この入力ならこの出力、という見本です。

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

よい依頼には4つの部品がある

AIは、コンテキストにないことを推測で埋めます。推測を減らすには、情報を渡すことです。

よい依頼文には、4つの部品があります。目的、背景、制約、そして入力例と出力例です。

全部が長い必要はありません。1つの部品が1文でも、答えは大きく変わります。

あいまいな依頼と、はっきりした依頼

部品あいまいな依頼はっきりした依頼
目的CSVを集計して店舗ごとの廃棄金額を合計したい
背景(なし)列は店舗コード、商品名、金額(円)
制約(なし)Python 3 で、標準ライブラリだけ
入力例と出力例(なし)A001の150円と498円なら、A001は648円

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

例を1つ見せると、ずれが減る

言葉だけの説明は、読む人によって意味が変わります。「合計」が個数なのか金額なのか、AIにはわかりません。

入力例と出力例を1つ書くと、ずれがはっきり減ります。「この2行なら、答えはこれ」と見せるのです。

例の値は、本物のデータではなく、自分で作った値にしましょう。

やってみよう: 依頼文を組み立てる

コード: python
# コンビニチェーンの本部で、AIに送る依頼文を組み立てます。
# 4つの部品をつなげて、表示します。
goal = "店舗ごとに、廃棄した商品の金額を合計する関数を書いてください。"
background = "データはCSVで、列は店舗コード、商品名、金額(円)です。"
rules = "Python 3 で、標準ライブラリだけを使ってください。"
example = ""

prompt = goal + "\n" + background + "\n" + rules + "\n" + example
print(prompt)

# example に、入力と出力の例を1つ書いて、もう一度実行しましょう。
# 書き方の例: "入力: A001,おにぎり,150 と A001,弁当,498 → 出力: A001 は 648円"

よくある誤解

注意

多くの人は、丁寧な言葉で長く書くほど、よい答えが返ると考えます。答えを変えるのは、丁寧さではなく情報です。目的、背景、制約、例が入っているかを確かめましょう。

授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。