クリーム色の背景、色付き表示、高コントラスト、大きな文字のほうが読みやすいですか?配色と文字を選ぶと、すべてのページに一度で反映されます。

無料レッスン

デジタル証拠の集め方

このレッスンのあとで: デジタル証拠を壊さずに集めることができる。

55分のレッスンコマンド6件インシデント対応とフォレンジックのラボ:侵入されたサーバーをブラウザーで調べる

デジタルフォレンジックとは

デジタルフォレンジックとは、パソコンやサーバーに残る記録から、何が起きたかを調べる仕事です。調べた結果は、あとで他の人が確かめられなければなりません。

そのため、証拠は集め方で価値が決まります。電源を切っただけで消える証拠も、うっかり開いただけで変わる証拠もあります。

このレッスンのゴール

メモ

デジタル証拠を壊さずに集めることができる。

キーワード

ことばいみれい
デジタル証拠コンピュータに残った、何が起きたかを示す記録やファイルログ、メモリの内容
揮発性電源を切ったり時間がたったりすると、消えやすい性質
揮発性の順序消えやすい証拠から先に集める、という集める順番の決まり
複製原本と同じ内容に作ったコピー。調べるのは複製のほう
証拠保全証拠を変えないまま、集めて守ること
保管の連鎖証拠を誰が、いつ、どう扱ったかを途切れなく残した記録

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

消えやすい証拠から先に集める

証拠には、すぐ消えるものと、長く残るものがあります。メモリの中身は、電源を切ると消えます。ディスクのファイルは、切っても残ります。

そこで、消えやすいものから順に集めます。これを揮発性の順序と呼びます。

例: 消えやすさの順番

順番証拠消えるとき
1メモリの中身電源を切ったとき
2ネットワークの接続通信が終わったとき、再起動したとき
3実行中のプロセスプログラムが終わったとき
4ディスクのファイル上書きしたとき、消したとき
5外部のログとバックアップ保存期間が過ぎたとき

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

ラボの証拠は書き換えられるか

コマンド
test -w case/etc/passwd && echo writable || echo read-only

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

原本は触らず、複製を調べる

原本を直接開くと、アクセスの時刻が変わることがあります。調べ物のために、原本を汚してはいけません。

そこで、先に複製を作ります。調べるのは複製だけです。cp -a は、時刻などの属性をできるだけ残してコピーします。

証拠のフォルダを複製する

コマンド
cp -a case copy1

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

複製が同じ内容か比べる

コマンド
diff -r case copy1 && echo same

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

誰が、いつ、何をしたかを残す

証拠は、集めたあとの扱いも問われます。途中で誰かが書き換えたかもしれない、と疑われたら、証拠の価値は下がります。

そこで、扱った人、時刻、したことを、順に記録します。これが保管の連鎖です。時刻は、世界共通のUTCで書きます。

例: 保管の連鎖の記録

日時(UTC)扱った人したこと渡した相手
2026-11-03 00:10佐藤サーバーのログを複製した田中
2026-11-03 01:30田中複製のハッシュ値を記録した保管庫
2026-11-04 05:00鈴木保管庫から出して調べた保管庫

学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。

時刻のゾーンをUTCにそろえる

コマンド
date -u +%Z

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

記録を1行書く

コマンド
printf '%s | %s | %s\n' "2026-11-03 00:10 UTC" "copied auth.log" "Sato" > custody.txt

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

書いた記録を読む

コマンド
cat custody.txt

ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。

よくある間違い

注意

調べたいからと、原本のファイルを直接開く人がいます。開くだけで、アクセスの時刻が変わることがあります。先に複製を作り、調べるのは複製だけにしましょう。複製を作ったら、その事実も記録に残します。

このラボとソースについて: インシデント対応とフォレンジックのラボ:侵入されたサーバーをブラウザーで調べる

授業で使いますか?このモジュールを学生に割り当てると、教員用ガイド、自動採点つきの課題、学生ごとのラボを使えます。