デザイン事務所のアドレス計画
アドレス計画とは、部署ごとにIPアドレスの範囲を決めておくことです。人数に合わない範囲を選ぶと、後から機器がつながらなくなります。
あるデザイン事務所には、制作チームと営業チームがいて、プリンターなどの機器もあります。三つの範囲をどう決めればよいか、順に考えましょう。
このレッスンのゴール
メモ
小さな事務所のために、部署ごとのアドレスの範囲を計画できる。
重要な言葉
| ことば | いみ | れい |
|---|---|---|
| サブネット | アドレスの範囲を区切ってできた、一つのネットワーク | |
| プレフィックス長 | ネットワーク部のビット数 | /26 |
| ネットワークアドレス | 範囲の最初の番号で、機器には使えない | |
| ブロードキャストアドレス | 範囲の最後の番号で、全員宛てに使う | |
| 利用できる台数 | 範囲の数から、最初と最後の二つを引いた数 | |
| ゲートウェイ | 範囲の外へ出るための出口になるルーター |
学生が入力するセルは、このプレビューでは空白です。
範囲の大きさはプレフィックスで決まる
プレフィックス長が一つ大きくなると、範囲の大きさは半分になります。/24 は256個、/25 は128個、/26 は64個です。
ただし、最初と最後の一つは機器に使えません。最初はネットワークアドレス、最後はブロードキャストアドレスです。
例:プレフィックスと台数
| プレフィックス | アドレスの数 | 利用できる台数 |
|---|---|---|
| /24 | 256 | 254 |
| /25 | 128 | 126 |
| /26 | 64 | 62 |
| /27 | 32 | 30 |
| /28 | 16 | 14 |
| /29 | 8 | 6 |
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/24 のアドレスの数
python3 -c "import ipaddress; print(ipaddress.ip_network('10.0.1.0/24').num_addresses)"ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
/26 のアドレスの数
python3 -c "import ipaddress; print(ipaddress.ip_network('10.0.1.0/26').num_addresses)"ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
/26 の最初と最後
python3 -c "import ipaddress; n = ipaddress.ip_network('10.0.1.0/26'); print(n[0], n[-1])"ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
最初と最後は使えない
一つ目は 256、二つ目は 64 と出ます。表の「アドレスの数」と同じです。
三つ目は 10.0.1.0 10.0.1.63 と出ます。.0 がネットワークアドレス、.63 がブロードキャストアドレスです。機器に使えるのは .1 から .62 までの62台です。
一つの範囲を部署ごとに切り分ける
事務所には、まず大きな範囲を一つ渡されます。それを同じ大きさの小さな範囲に切り分けて、部署に一つずつ配ります。
192.168.10.0/24 を /26 に切ると、64個ずつの範囲が四つできます。部署が四つまでなら、一つずつ割り当てられます。
例:/24 を四つの /26 に切る
| 範囲 | 最初の番号 | 最後の番号 | 利用できる番号 |
|---|---|---|---|
| 192.168.10.0/26 | .0 | .63 | .1 から .62 |
| 192.168.10.64/26 | .64 | .127 | .65 から .126 |
| 192.168.10.128/26 | .128 | .191 | .129 から .190 |
| 192.168.10.192/26 | .192 | .255 | .193 から .254 |
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/24 を /26 に切る
python3 -c "import ipaddress; print(*ipaddress.ip_network('192.168.10.0/24').subnets(new_prefix=26), sep=' ')"ここでは表示のみで、実行されません。無料アカウントを作成すると、実行ボタンで自分のラボのターミナルに入力できます。
台数に合う大きさを選ぶ
部署の機器の数を数え、ゲートウェイの一台と、これから増える分を足します。その数が入る、いちばん小さい範囲を選びます。
大きすぎる範囲はアドレスの無駄になり、小さすぎる範囲は後で作り直しになります。
例:事務所の三つの部署
| 部署 | 機器の数(増える分も) | 必要な台数 | 選ぶ範囲 |
|---|---|---|---|
| 制作チーム | 40 | 41(ゲートウェイを足す) | /26(62台) |
| 営業チーム | 12 | 13 | /28(14台) |
| プリンターなど | 6 | 7 | /28(14台) |
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よくある間違い
注意
機器の数と同じ数のアドレスがあればよい、と思いがちです。使えるのは二つ少なく、ゲートウェイも一つ使います。機器が30台なら /27 の30台では足りません。/26 を選びます。
さらに挑戦:二つのビルに分ける
事務所が二つのビルに分かれました。ビルごとに 172.16.0.0/16 から /24 をいくつか取ります。
/24 は全部でいくつ取れるでしょうか。Python の subnets(new_prefix=24) で数えて、自分の usable_hosts(24) と比べましょう。